※本記事は2026年7月12日にnoteで公開した検証記事を、検証環境の移転に伴い当サイトに移設したものです。記述・スクリーンショットは公開当時のものです。
検索行動が、キーワードを使って検索結果(検索キーワードに関連性が高いと評価されたサイトのリンク)を得るものから、AIに質問をすればweb上から情報を集約しわかりやすくまとめてくれるものに徐々に置き換わっていっています。
今後のwebマーケで重要になってくるのがサイト情報がいかにAIに引用されるか? です。この変化にどう向き合うべきかを考えたとき、まず必要なのは「AIがwebの情報を評価し、どう扱っているか?」を知ることだと思いました。
そこで、GEOの検証のために、AI検索モニタリングツール「Otterly.AI」の無料トライアルを実際に導入してみることにしました。この記事では、ツールの導入の手順や画面を見てみた感触を中心に綴っていきます。
まずは公式の解説動画(日本語版)を貼っておきます。Otterly.AIがどんな課題を解決するツールなのか、基本的な使い方とあわせて紹介されている動画です。文章より先に全体像をつかみたい場合は、こちらから見てください。
そもそもOtterly.AIとは何か
Otterly.AIは、ChatGPTやGoogle AI Overviews、Perplexityといった生成AIの回答の中で、自社ブランドやサイトがどう扱われているかを可視化するためのプラットフォームです。標準でトラッキングできるAI検索エンジンはChatGPT、Google AI Overviews、Perplexity、Microsoft Copilotの4つで、Google AI Mode、Gemini、Claudeについてはアドオンとして追加する形になっています。
機能を見ていくと、主なものは次の5つに整理できます。ブランドがAIの回答内でどれだけ登場しているかを業界内で比較し、時系列の変化を追跡できる「Brand Visibility Index」。ドメインごとのAI検索での評価を比較できる「Domain Ranking」。どのURL・ドメインが引用されているかを自動追跡し、順位変動を継続的に監視する「Link Citations Analysis」。キーワードやブランド名、URLをもとに、ユーザーがAI検索で使いそうな質問文を発見する「AI Prompt Research Tool」。そして、構造化データやAIからの読み取りやすさといった観点でページを診断し、改善点を提示する「GEO監査」です。対応地域は50カ国以上・多言語対応。日本や日本語のプロンプトもトラッキング対象に含まれていますので安心です。マーケティングチームや代理店での利用を前提にした設計になっているんですかね?
こう説明されても、GEOという言葉自体に馴染みがなければピンとこないかもしれません。ただ、SEOの経験がある人であれば、次のように置き換えて考えると理解が早いはずです。

SEOでは特定のキーワードの検索結果で自身のサイトが上から何番目の順位で表示されるかを追いかけてきていましたが、次はOtterly.AIでAIの回答内での扱われ方を追いかけることになる、という話です。SEOとGEOでは評価される軸(検索順位 vs 引用のされ方)そのものが異なるので、SEOの経験がそのままGEOの成果に直結するわけではなく、あくまで「ツールの構造を理解する上での補助線」程度に捉えていただければと思います。
もっとも、こうしたAI検索モニタリングというジャンル自体、Otterly.AIが唯一の選択肢というわけではありません。調べてみると、エンタープライズ向けの業界リーダーであるProfound、ミッドマーケット向けのPeec AI、優先順位付けに強みを持つAthena HQなど、いくつかのプレイヤーが存在することが分かりました。

Profoundはエンタープライズ実績豊富な業界大手ですが、最安のStarterプランでも月額$99からとなっています。Peec AIも最安プランは月額$95からで、150プロンプトのProプラン(月額$245)はOtterlyのStandardプランと近い価格帯です。
今回は個人の検証用途としてまず試すハードルの低さを優先し、月額$29から始められるOtterly.AIを選ぶことにしました。まずはGEOがどんなものかを知る第一歩として、小さく試してみることを優先した形です。機会があれば、ほかのツールも試してみたいと思っています。
このツールで何を実現したいか
具体的に描いているのは、コンテンツの内容はほぼ同じにしたうえで、Q&A形式・通常解説形式など書き方だけを変えた記事を公開し、それぞれがAIにどう引用されるかを定点観測していくことです。ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewsでの引用有無・引用箇所を記録し、それを次の検証記事の材料にしていきたいと考えています。
まずは今回の「文章構成」の比較から始めますが、いずれは構造化データの有無や結論の位置といった、他の変数の検証にも広げていくつもりです。
正直なところ、本当にうまく検証できるのか、まだ半信半疑なところがありますw 開設したばかりのサイトですから、そもそも最初のうちは引用されるところまで辿り着かない可能性のほうが高いはず。失敗したら温かく見守ってくださいw
料金プランはどう考えるべきか

API・MCP対応やGoogle Looker Studioコネクタ、無制限ワークスペースといった機能はStandard以上で使えるようになります。対応AIエンジンはどのプランでも標準4つ(ChatGPT、Google AI Overviews、Perplexity、MS Copilot)で、Google AI Mode、Gemini、Claudeはアドオンでの追加です。年払いにすれは15%の割引が効きます。より大規模な利用を見据えるならEnterpriseプランもあり、SSOや専任担当者が付く形です。ただ、いきなり契約に踏み切る必要はなく、クレジットカード登録なしで始められる7日間の無料トライアルが用意されているので、気になる人はそこからでもいいかもしれません。
実際の導入はどう進むか





英語のサイトですが翻訳機能を使いつつ進めて難しい箇所はなかったと思います。
実際に使ってみた所感・注意点
実際にサインアップし、ひと通り触ってみた感想を書いておきます。多少SEOをかじった経験はあるものの、正直なところ見慎れない項目がまだ多いというのが率直な感触です。

まずプロンプトレポートを見てみると、当然と言えば当然ですが、開設したばかりの当サイトはどのプロンプトでもまったく引用されていませんでした。当たり前ですねw

一方で興味深かったのが、推奨事項レポートです。各AIエンジンがGEOの観点でどんな対策を求めているかを、具体的な形で提示してくれます。「新しい記事を追加する」「特定のテーマの記事を作成する」といった提案に加え、ChatGPTからは「関連するYouTube動画を作ってみる」という提案まで出てきました。サイト外のコンテンツも評価材料になり得る、ということがこのあたりから見えてきます。
ただし、自動提案まかせで設定を進めた部分もあり、正しく計測するにはプロンプトやトラッキング内容を自分の目的に合わせて整え直す必要がありそうです。この点は追って調整し、あらためて報告したいと思います。
おわりに
ここまで見てきたように、Otterly.AIはGEO時代における「AIの回答内で自社がどう扱われているか」を可視化するためのツールです。SEOでいう順位計測ツールのGEO版だと捉えれば、決して身構えるようなものではありません。最低月額$29から試せる手軽さもあり、まずは当サイトの検証用途として導入することにしました。
管理画面に表示される内容について、正直なところ本当にそうなのだろうかと疑わしく感じる部分もあります。とはいえ、データがなければ何も始まりません。まずはGEOの第一歩として、使い方に慎れていくところから始めようと思います。
別記事では、この記事をあえて「Q&A形式」で書き直したバージョンを公開しています。同じ内容でも書き方によってAIの引用結果がどう変わるのかを比較していきます。
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